「私がすごい…?」

そう聞き返すと君は目を細めて私を見つめる。

「おう…すごいよ、れるは」


どうして?

「親友と自分、どっちが大切って…絶対自分なんだよ」

そう言ってクシャっと私の髪を撫でて


「どんな理由でも、今親友のために傷付いて泣いてるれるは…すごい優しいんだよ」


その声が優しくて触れる手が温かくて


涙が頬を伝った。



それを見て君は


泣き虫


ってそう笑うんだ。