「……ん…」

彼はそれだけ言って泣きじゃくる私をぎゅっと強く抱き締めてくれた。


しばらくして落ち着いた私を見て、優しい顔をした彼。


「一時間目、サボるか」

そう言ってそこに座った。


「れるも、座れよ」

そう言われ手を引かれたから彼の横に座って、膝を抱えた。


二人無言のまま、空を見つめる。

綺麗な、青い空。



「ねぇ……」


私は思い切って、彼に話しかけてみた。