四人に近づくひとりの女の子。

「………桜」


茶色いポニーテールを揺らして
あおに、話しかけているようだ。

楽しそうに話すふたりを見て黒髪の彼は
嫌そうに少し離れた。


彼は、桜が嫌いなのかな。



…そんなわけ、ないか。


彼は不思議な人だ。

よくわからない、何を考えているのか…

だから、彼のことを知りたいって思う自分もいる。


彼はダルそうに歩いていて、チャラそうなイケメンくんが彼の背中を叩いた。

桜とあおは楽しそうに肩を並べて何かを話しながら

桜はあおの腕を組んで、あおもふざけながら桜の頭を撫でた。


モヤモヤして、泣きたくなって。
苦しい。