あおは、“私”を必要としてるんじゃない。

“幼なじみ”を必要としてる。


あおのお母さんが出ていってから、人が自分から離れていくことに、一人になることに臆病になってしまったあお。

あおが求めているのは…

ずっと、そばにいてくれる人。

ひとりにしない人。


だったら、私じゃなくても大丈夫だよね。

桜でも、あおは……


あぁやって抱きしめて、
無自覚に甘い言葉を言うんでしょう?

私じゃなくても、誰かがそばにいれば


あおは…その人に

あの優しい顔を、

私の大好きな笑顔を、


簡単に、見せるんでしょう……?