「あーさーひっ帰ろう~」


「あ、うん」


「健ちゃんたちそろそろ待ち合わせ場所着くって」


「う~ん」


健ちゃんはとっても頼もしい人だし
中学の頃は結構奈津希の影響で仲良かったし
話してても楽しい。



でも、こうして3人で会うと

どうしても私が一人話に入っていけなくなる。


早くこの環境から脱出したい。

そればっかり思っていた。






「お待たせ~」


「朝日久しぶり~」


「久しぶりだね~」


「ねぇ、あたしはー?」


「奈津希とはよく会ってるだろ」




健ちゃんと会うのは3ヶ月ぶりくらいかな?
でも全然変わっていなかった。
容姿も、性格も、話し方も全て。



「あ、隣にいる人は?」


「あぁー、俺の友達。阪田和也」


「どうも」



健ちゃんの隣にいる人、阪田和也は
髪が茶髪で優しそうな、ふんわりとした
雰囲気を持っている人だった。