あちゃーというようにおでこに手をあててオーバーリアクションをとるあいなの顔がなんだか面白くてにやける




「こはるなににやけてるのよ。まさかゆいとさんのこと思い出してにやけてるというのはやめてよ」




「いや、普通に今のはあいなのリアクションがうけた」




「うけたといいつつ大して笑ってはないよ、 君」




「じゃあ、その程度のうけでした」




「相変わらず厳しいな!まあうけ狙ったわけじゃないけどさ!」




あいなの見た目と中身のギャップがおもしろくて好きだ




真っ白な肌にくりっと小動物みたいなまん丸の目、華奢な体に148センチという小柄な身長、栗色の髪をいつも綺麗に巻いてツインテールしている




誰がどうみてもかわいいザ女の子な見た目をしているわりには性格は大雑把で声が大きいしサバサバしている




あと普通に女子力が低い




黙ってればかわいいって言われがちの女の子




「黙ってればあいなはかわいいのにね」




残念といった感じであいなの頭をよしよしする




「それ小学校高学年ぐらいから1日に一回は言われてる」




もう聞き飽きましたーと肩をすくめる




「なんで見た目だけそんなガーリーなの?」




「見た目だけって、そんなこはるさん、、中身も女の子らしい所あるんですよ」




「まだ感じたことないよ」




「いや、真顔で言わないで!怖いから!」




ぎゃーというようにわたしからわざとらしく離れるあいなにあははと声を出して笑う




「だってほんとうのことだもん」




「いや、でもこはるよりは女子力高い自信があります!」




「所詮はどんぐりの背比べよ」




どっちも大差ないよといいながら、LINEのトーク画面を開けて見る



さっきから30秒に一回は開いてるけどまだ返信はきてない