「あの、すみません」
外に出てメニューを変えていると
後ろから男の人に声をかけられた
「あ、どうぞ、いらっしゃいませ」
「いや、違うんです!あの、突然で申し訳ないんですが、明日からしばらくこの付近で映画の撮影をさせて頂くので、挨拶に伺わせて頂きました」
「え、、映画?ですか?」
ドキッ
胸が高鳴って
隼人くんの顔が浮かぶ
「はい、ちなみに今、店長さんとかっていらっしゃいますかね?」
「あ、います!どうぞ!中で!」
「じゃあ、すみませんお邪魔します」
これってもしかして
隼人くんの、、
いや、絶対そうだよね?
この付近でって
本当にここら辺なんだ
なんだか急に緊張しちゃって
キッチンからお父さんとその人の話を盗み聞きしていた