「てかさ、ずっと思ってたんだけど」




「はい?」





「敬語やめてよ」




「え、、」




「なんかずっと遠いよ、ウミちゃん!」



隼人くんが少しだけ顔を赤くして
そう訴えてきた



「ふふっ、顔、赤くなってますよ」


そう言いながら隼人くんの顔を指さした


「うるせーな!敬語やめろっつってんだろ!」


隼人くんが私の人差し指を掴んだ



「じゃあ、、顔、赤くなってるよ」




私が言い直すと
隼人くんは私の手を握っていた





ドキドキして
手が熱くて





「ねえ、キスしたい」




「は!?何言ってるんですか!!!」






隼人くんに握られてた手を払って
腕を組んだ


もう、急にそんな事言うのホントやめて欲しい
ぶっ倒れそう





「ヤダ?」




あれ、さっきまで
うるせーとか言ってたのに

なんか素直。




「嫌じゃなくて…」





「じゃあなに?」




「だって、付き合ってないし」





「付き合ってくれないの、ウミちゃんだよ」




「……」





「俺は、初めてあった時よりもっと、ウミちゃんのこと好きだよ」





「……」






私も好き



私だって

隼人くんのこと好きだよ



でも


怖くて


信じられなくて



1歩を踏み出せない




幸せになるのが

怖い