「おーオトおかえり」
「うん、お父さん、お客さん」
「あ、はい!いらっしゃい!」
「どうも」
隼人くんがすこしお辞儀して
お店に入ってきた
「お、君、この間も来てくれた?」
「あ、はい」
「オトの知り合いだったのか!」
「あ、はい!」
あれ?
なんか隼人くん
ちょっと緊張してる?
「こっち、座ってください」
隼人くんにカウンター座ってもらって
私は買ってきた荷物を裏に持っていった
お父さんは
私がSEASOUNDSを好きなことも隼人くんを好きなことも知ってるけど、きっと顔までは知らない
テレビもあんまり見ないし
興味もなさそう
だからきっと、有名人ってことに気づいてない
それより
お母さんが来たら……
「え!?!?!?一ノ瀬隼人じゃない!?!?!?」
やばい。