『一ノ瀬 隼人 様』



そう書かれてる
写真が入ってる袋


あれ、CDも入ってる

隼人くん、データ化までしてる。


私と同じだ。



こんなちっちゃい事なのに

同じだと嬉しくなっちゃう




でも私が撮った写真なんか
データ化までしてくれたんだ

どんな写真撮ってるかわからないのに







カランカラン""



ドアが開く音がして
「こんばんはー」
隼人くんの声がした



私が顔を上げると

隼人くんはすごい驚いてた





「なんで!?」


そうだよね、ビックリするよね



ていうか
また本物がいる


昨日と違って
明るい場所でお互いの顔が良く見えるから
すごい緊張する





「こんばんは」



「どうして?もしかしてここの、、」



「あ、違くて、私、ずっとここで現像してもらっててお世話になってて、今日も来たらお店番頼まれて…」




「そうなんだ!」




「あ、これ、どうぞ」




「あざっす」



私が自分の写真を隼人くんに渡した

なんか、おかしいよね

自分が撮った写真を人に渡すなんて、初めて。





お会計を済ませて
隼人くんが立ちながら私の前で写真を撮る見ようとした




「あ!あの、良かったらお茶を飲んでいきますか?」



声が震えそう、、

こんなこと言っていいのかな?



私はテーブルの上を片付けて
私がいつも座ってるイスに案内した





「ありがとう」



「お茶、持ってきますね」




自分ちでもないのに
お茶を出すわ、有名人で大好きな人にお茶を飲んでけって、、、