「音海ちゃん〜お待たせ」





1時間もかからないうちに
オバサンが写真を持ってきた




「ありがとうございます」



いつも「確かめてね」って言われて
自分が撮った写真を
座ってテーブルに広げて
オバサンがお茶を出してくれたりして
自分で見てから帰る


でも今日は
隼人くんの写真。




「いつもみたいに広げていきなさい、お茶持ってくるわ」





「はい」




なんか緊張しちゃう
ドキドキする




私は
隼人くんが撮った写真を1枚ずつ
テーブルに並べた





「……綺麗」





1枚目も2枚目も3枚目もその次もその次も・・・

隼人くんが撮る写真は
すごい綺麗で
素敵だった。




「空の写真が多いわね」



オバサンがお茶を起きながら
覗いてきてそう言った





「ホントだ」




たまに、花とか建物とか珍しいモノの写真があって
それ以外は空だ。





「誰かさんと撮り方が似てるわね、ふふふ」




まただ。



この感じ。



昨日
隼人くんが目の前にいるのに
冷静になったとき

こんな感じだった



安心

違う?


なんて言っていいかわからない



似てるな。。



変な感情。


この人って私と似てるんじゃないかって。