「へえ、そんな俺のこと嫌いなんだ」




ギクッ……。この声は。
すぐに分かる。嫌ってほど分かってしまうこの声。



「あ、あか…ばね…くん…っ」




「ちょっとこい」




「え…っ!ちょっと…!」




私は手首をガシッと捕まれ連れ出された。