「……はあ」


毎日がつまらなかった。
ため息も今日で何回目だろう。

道端の石ころを蹴飛ばして、道をそれて転がっていくのを見つめる。


はじめてだ。
わたしが学校を無断で休むなんて。


ジジジ、とアブラゼミが鳴いて。
それと同時に、日がわたしをこれでもかってくらい、照りつける。

おかげで、外に出て一時間。
少し肌は焼けてしまった。


これからどうしよう。
なんて考えもせず、ぶらぶらと歩く真夏の空のした。




まだ着なれない高校のポロシャツは、風を通し、気持ちがよかった。