憧れ続けた、甲子園。




こないだの優勝で駆流は一躍人気になって、今ではメディアまで注目している。



でも、駆流はそんなこと気にせず今まで通り何も変わらない。




キャプテンも傷が治ってきて調子も良さそう。




チームの雰囲気もプレーも調子がいい。




甲子園まで後2日。




前の日には甲子園近くのホテルに泊まるから学校で練習出来るのは今日が最後。




監督がみんなを集めて、最後のミーティング。




「いよいよ、甲子園だ。甲子園を目指してきたが、今になって怖気付くことは無い。今までやってきた練習がお前らの最大の力になる。・・・・甲子園は何が起こるか分からない。でも、努力してきたことは奇跡を起こすかもしれない。・・・・・・お前らはお前らの野球をしてくればいい。3年も2年も1年も。みんなで野球しに行くぞ。いいな!!」




「「「「「「はい!!」」」」」」




「じゃあ明日は9時に学校集合で向かう。忘れ物がないように。マネージャー最後は頼むな。」




「「「はい!」」」




最後に円陣を組んで、解散した。




「光ちゃん。最後のチェックするからいいかな?」




「はい!今行きます!!」




「じゃあ私は今日の片付けしますね。」




萌絵ちゃんがそう言って後片付けをしてくれた。




私も倉庫に行ってチェックしなきゃ。




「光。・・・・待ってる。」




「うん。待ってて。」




私はそう言って仕事を終わらせて、渚颯先輩に最後の確認をしてもらった。




そしてグラウンドを見下ろしてる駆流の所へ行く。