このタイミングでのバッターは駆流。




バッターボックスに駆流が入る。




ボール、ストライク、ファール、ボール、ボール。




フルカウントになって後がなくなった。




先輩達が見守る中、ピッチャーがボールを投げた。




綺麗なストレートのボールは甲高い金属音と一緒に空高く飛ぶ。




そのままボールはフェンスを超えた・・・・




『ウォーーーーーーー!!!』




たくさんの歓声が駆流におこる。




駆流の打ったボールはホームランになって、2点入った。




先輩達は喜んで泣いてる人もいた。




後はこの回の裏を守れば終わり。




駆流がベンチに戻ってきた。




でも、すぐにマウンドに出なきゃいけない。




私は駆流に飲み物を渡す。




「最後、決めてきてね。今の駆流は誰より強い。私が保証してる。」




「ふっ。ありがとう。最後まで、見てて。・・・・・・約束、叶える瞬間。」




そう言ってマウンドに戻った。