ウゥーーーーーーーッッ




4度目の試合開始の合図。




最初は相手の攻撃。




決勝の相手は今までと違って、簡単にアウトを取れる相手じゃない。




落ち着いて、1つ1つアウトをとるしかない。




試合は両者ともなかなか塁に出れず、7回まで0対0。




接戦だ。




でも8回の表、2アウト1塁の時に思わぬアクシデントが起こった。




キャプテンの投げたボールが相手のバットに当たった。




そのボールがピッチャーの脚に当たったのだ。




キャプテンが私達のチームのメインのピッチャーだったため、この場面で変わるのは絶対絶命のピンチと言っても過言じゃない。




キャプテンがベンチに戻って、私と光先輩が手当をする。




後、2回、誰が投げるかみんな話し合っている。




そして、監督が言い放った。