私が駆流の所に行くこうとすると目が合う。




駆流が口パクでありがとうって言った。




私も嬉しくてうんうんって頷いた。




このまま、進め!!




私達は初戦の勢いに乗って、2回戦目も4対1で勝ち越した。




準々決勝は3対1。




そして、きた。




決勝。




去年の苦い思い出なんて関係なく、みんなの目には自信が現れていた。




「駆流。来たね。ここまで。」




「うん。・・・・・・夢みたい。」




「ここで夢って言ったら、甲子園行った時どうするの?」




「確かに!うん、じゃあ・・・・行こう。」




地区総体、決勝。




今度こそ、勝って笑うんだ。




球場に入って準備をする。




渚颯先輩も心無しかそわそわしてるみたい。




「渚颯先輩。後は私がしますよ。」




「ありがとう。緊張してるのバレた?」




「ちょっとだけ。・・・・・・今年は去年と違いますよ。大丈夫です。」




「うん。そうだね。ありがとう!あっ、今日ね、陸が来てるの!」




突然のびっくり発言。




「本当ですか!?久しぶりですね!!」




「うん。光ちゃんによろしくって言われた。」




先輩達も気になるよね。




監督が選手を集めて、みんなが丸くなっている。




「去年の事は今は気にするな。目の前のことに集中しろよ。・・・・甲子園行くんだろ?気合い入れてけよ!」




「「「「「「はい!!」」」」」」