「光ちゃーーん!!萌絵ちゃーーん!!」




「「はーい!!」」




渚颯先輩に呼ばれて、ボールを置いて向かう。




「今年も恒例のこれ!!今回は3人で頑張りましょ!」




渡されたのは去年と同じ大量の糸。




「萌絵ちゃんは光ちゃんに教えてもらってね。」




「はい!ってミサンガですか?」




「うん。じゃあ明日のお昼に教えるから、中庭でいいかな?」




「分かりました!ありがとうございます!」




「光ー?帰るぞー。」




練習が終わった駆流が私を呼ぶ。




「はい!今行くーー!」




私がそう言うと駆流は部室に戻った。




「毎日一緒に帰ってるんですか?」




「うん。まーね。あっ、そういえば、朝飛って帰り、」




「風香先輩ですよね?知ってますよ。私はお兄となんか帰らないんで大丈夫です!」




朝飛、萌絵ちゃんのこと大好きなのに・・・残念・・・・




私は着替えて駆流の所に向かう。




「お待たせ!」




「んー。じゃあ行くかー。」




「駆流凄い眠そう。大丈夫?練習しすぎなんじゃない?」




「まーな。でも、後1ヶ月しかないだろ?」




「そーだね。・・・・・今年は行けるよね?」