すると朝飛が前に出てきて、




「萌絵ーーーーー!!」



「ちょっと!!恥ずかしいからくっつくなー!バカ兄貴ーーー!!」




兄貴ーー!?




「もしかして、朝飛の妹?」




「はい!光先輩ですよね?兄からよく聞いてます。面倒見が良くて、一生懸命で、努力家だって。そんな光先輩のことが憧れで入りました!」




私のことを憧れ??




てか、朝飛が私の事そう思ってなんて!




いろんな感動が一気に起こる。




「ありがとうーーーー!!嬉しい!!これからよろしくね、萌絵ちゃん!!」




私がそう言うと、みんなが近寄ってきて、一緒に朝飛までからかわれてる。




渚颯先輩も妹が2人できたみたいで嬉しいって言ってた。




次の日から1年生はランニングが始まって、萌絵ちゃんは私が仕事を教えながら作業することになった。




「駆流!!もっと肩の力抜けよ!!緊張してんのか、焦ってんのか分かんねぇけど野球は1人でやるもんじゃねぇだろ?」




「はい!ありがとうございます!」




駆流も最近先輩達にアドバイス受けてるみたい。




「駆流先輩って凄いですね。なんか、目を引くようなピッチングしてるって思います。反対にお兄は冷静すぎてつまんない。」




萌絵ちゃんがボールを数えながら話す。




「私はそこがいいところだと思う。駆流は野球になると熱くなりすぎるから、朝飛の冷静さがいい影響になってると思う。だから、2人はいいバッテリーじゃないかな?」




「もしかして、光先輩って駆流先輩のこと好きなんですか?」




朝飛とよく似た笑顔で言われる。





「ふぇっ!?いや、あの、あーーー、そうです・・・・・」




「やっぱり!私はお似合いだと思いますよ!応援します!」




「ありがとう/////」



そう言われて少し恥ずかしくなった。