そうだよ。




まだ変われるんだ。




今からだって遅くない。




駆流に好きって伝える前から諦めるなんて私らしくないし。




幼なじみっていう壁も、兄妹っていう壁も、乗り越えてみせる。




それぐらい、駆流のことが好きだから。




私にとって、大事な存在だから。




いつか、真っ直ぐ好きって言えるまで。




私はもう一度心に決めた。






高校生1年生の冬。




私は駆流に本当の気持ちを言えないまま終えた。




そして、




私達の高校2度目の春が始まろうとしていたんだ。