駅から家まで歩いてる間、心臓はバクバク。




今までしたことの無い緊張が私を襲う。




駆流の家の前で深呼吸。




ピンポーン




インターホンを鳴らすと駆流が出た。




「はい。光?俺今から行くから待ってて。」




「分かった。」




玄関の前で待っていると、コートを着た駆流の姿。




「ごめんね。急に。今何してたの?」




「今は留守番。さっきまで朝飛が遊びに来てたけどな。光は?」




「風香の家に行ってた。でね、っくしゅん!」




言おうと思ったら、寒くてくしゃみが出てしまった。




「なんで寒がりなのにマフラーしないんだよ。ほら、俺の貸すから。」




そう言って自分のマフラーを私の首に巻く。




「ありがとう/////」




顔が赤くなるのをマフラーで隠した。