駆流が少し顔を赤くして聞いた。




「・・・・・あぁ。いいぞ。お前ピッチャーなんだろ?お父さん負けるかもしれないな。」




「そんなの当たり前じゃん。俺の方が上手いから。」



ちょっと棘のある言い方だけど、照れ臭がっているのが分かる。




駆流がおじさんとちゃんと喋れて良かった。





おじさんもおばさんも嬉しそう。




明日は2人がキャッチボール終わったら顔をだしに行こうかな。




「じゃあ今日はじゃんじゃん飲むぞーー!!」




そう言ってお父さんがまた缶ビールを開けた。




「もう!飲み過ぎだよ!!お母さんも何か言ってよ!!」




「まぁ、今日くらいいいじゃない?」



珍しくそんなことを言うお母さんにお父さんがさらに乗っかって。




夜中になっても元気なお母さん達にちょっと呆れるけど、楽しそうだし今日は許してあげよう。




その後も、酔ったおじさん達に捕まって、結局皆寝たのは次の日の朝だった。




私は皆を起こさないようにして外に出た。