「先輩!!勝ちましたね!!」




「光ちゃん!!良かったー!!すごい嬉しい!!」




渚砂先輩と抱きついていると、後ろから先輩たちが来る。




「「お疲れ様でした!!」」




「お疲れ様!次は2回戦だ。次もよろしく頼むよ、マネージャー。」




「「はい!!」」




先輩達も嬉しそう。




肩の荷が少しだけ下りた、そんな感じがする。




先輩たちが着替えてる間、後片付けをしてバスの前で待つ。




先輩たちの表情はやっぱり朝より清々しく見えた。




「じゃあ、一旦学校に戻ってミーティングな。後は2日後に備えて体を休めろよ。」




監督がそう言うとバスに乗って学校に戻る。




私が窓際に座ると駆流が隣に座った。




「あれ?朝飛はいいの?」




「いいよ。あいつの隣だと寝れないし。」




「そっか。朝のお返しで肩貸してあげる。」




そう言うと駆流は私の肩に頭をのせた。




「俺も・・・・・陸先輩みたいになりたい。打って、守備もちゃんとできる。」




駆流が小さな声で呟いた。