「行ってきまーす!!」




お母さんに言うと私は家を出る。




ガチャッ




「「あっ!おはよう!」」




玄関を開けると家を出てきた駆流と会う。




「今日は寝坊しなかったな。」




「そりゃそうだよ!・・・・・ちょっと緊張する。」




「だな。・・・・・でも、楽しみだ。」




「うん。そうだね。」




私と駆流は学校に向かって歩く。




いよいよ今日から地区総体が始まる。




学校に着くと朝飛がバスの前に立っていた。




「朝飛ー!おはようー!」




「おはよ。・・・・何でそんなに元気なの?緊張しないの?」




お腹を擦りながら朝飛が聞く。




「まぁ、それよりも楽しみだから。」




「お前らって本当に野球バカだわ。そういうとこスゲーよ。」




「ありがとう。じゃあ私、準備してくるね。」




そう言って部室に向かう。




扉を開けると渚砂先輩がもう準備を始めていた。