私がお母さんに怒られて、駆流と約束をしたあの公園だ。




この公園は何か大切な話をする時に駆流と一緒に来る。




私は1番端のブランコに座る。




その隣に駆流が座る。




「明日だな。いよいよ。」




「うん。なんか、緊張するけどワクワクしてくる。」




「俺も。レギュラーじゃないけど、楽しみだ。」




「そうだね。甲子園、行けるといいね。」




私がそう言うと駆流が私の方を向く。




「・・・・・光は、あの約束覚えてる？」




「もちろんだよ。忘れたことなんてない。」




私がそう言うと駆流はニコッと笑った。




「そっか。甲子園行くって約束。あれは俺が連れてくって意味だから。前は甲子園に行くことしか考えてなかったけど、今は俺が光を連れて行くっていう意味だと思ってる。」




「うん。・・・・・・私も駆流と一緒に行きたい。だって、駆流がレギュラーになった時に連れてってくれるんでしょ？」