「風香ー!ミサンガの作り方教えて!!」
次の日私は真っ先に風香のところへ向かった。
「え?ミサンガ?私、お守り作ってるからそんな暇ないよ。」
「えぇーー!じゃあ、せめて最初だけお願い!!」
「1つ教える事にグミ奢り。」
そう言って意地悪そうな笑みをする。
「それってどれだけ買わないといけないの?」
「なんですって?私も忙しいですよ?」
「了解しました・・・・・」
こういう時の風香は賢いって言ったらいいのか、怖いって言えばいいのか。
でも、とりあえずこれで一安心。
「じゃあ教えるから1回で覚えてよ。」
授業の間の休み時間とお昼休みを使って、一通りできるようになった。
「ありがとう!!これでどうにかなりそう。」
「どういたしまして。グミよろしくね!じゃあ私は部活行くから。」
「うん。また明日ー!」
私も早く部活に行こっと。
それと、今度グミも買わないとな。
グラウンドではいつも通りゲームが行われている。
地区総体で優勝すれば、甲子園。
あそこの舞台に立てるのはひと握り。
だから、必死になって目指す。
「光ちゃーーーん!!手伝って貰っていいかなー?」
「はーい!今行きまーす!」