「駆流ピッチング良くなったなー!この調子でやれよ!!」




「はい!ありがとうございます!!」




監督の褒める声が聞こえた。




駆流も頑張ってる。




私も頑張んなきゃ。




「よし、しゅーごーーー!!」




監督に呼ばれてみんなが集まる。




「地区総体まで後2週間。3年は負けたら終わりだからな。気合い入れてやれよ!!解散!!」




「「「「「「はい!!」」」」」」




ふぅー。




今日も忙しかったーー。




空になったジャグを持って歩いていると、




「ほら、持ってやるから。そんなにふらふら歩いてて大丈夫か?」




駆流が走ってきてジャグを持ってくれた。




「あ、ありがとう。疲れたのもあるけど、暑さに負けそう。」




「じゃあこれ頭に被ってろ。まだ汚くないからな。」




そう言って自分のタオルを私の頭に掛けてくれた。




「じゃあ後で!」




走っていく駆流を目で追う。




駆流も疲れているのに、私だけが甘えてちゃだめだよね。




「よし!」