これで風香の気持ちは分かったけど、後は朝飛だなー。




放課後、部活が終わって駆流との帰り道に聞いてみた。




「朝飛なんて言ってた?」




「今は特に誰も好きじゃないって。恋愛的に。」




「そっか。」




「風香は当たりなんだろ?さっき直接言われた。でも、朝飛には言わないでって。」




「あっ、風香に言われたんだ。今は片思いかもしれないけど、どうなるか分かんないしね。」




そうだ。




私だってこれからどうなるかなんて分かんない。




だから、何かしら努力しないといけないよね。




邪魔にならない程度に。



「・・・・・駆流は好きな人いないの?その、恋愛的に。」




私は勇気を振り絞って聞いた。




「んー、人っていうか野球!!野球が好き!!恋愛的に。」




「はぁーーー!?それ、恋愛じゃないし!!もう駆流はーー。」




「あははは!まぁ、いいじゃん!そういうことにしとけって!」




なんか、上手くはぐらかされた気もするけどね。




逆に良かったかもしれない。




他の女の子が好きってわけじゃないし。