「ふっ、うぅーーーーーっ。」



私は駆流の胸の中で思いっきり泣いた。



駆流は頭を撫でながら強く抱きしめる。



私の好きと駆流の好きが重なった。



「・・・・・光。俺、幸せすぎてやばいかも。ずっと気持ち伝えるの我慢してた。約束、先に叶えたかったから。」



「・・・・・私も、駆流のこと応援したかった。ずっと、私の気持ちが迷惑になると思ってた。」



「・・・・・・光。俺と、付き合ってくれる?」



私は涙を拭いて駆流を見る。



「・・・・・・はい。」



私は笑顔で言った。



「でもさ、付き合っても付き合わなくても変わらなくない?ずっと一緒にいたし。」



私が言うと駆流もそうだな。って言った。



「でも、変わることだってあるよ。」



「え?」



突然塞がれた唇。



何が起こったか分からなくて混乱したけど、私は目を閉じた。



唇から駆流の熱が伝わる。



恥ずかしいのと、夏の暑さで顔が赤くなるのが分かる。



静かに唇が離れると駆流が私をギュッと抱きしめる。