「じゃあ、キャプテン。最後ちゃんと締めろよ。」



「はい!」



駆流が前に立つ。



「まず・・・・・勝ったぞーーーーー!!」



「「「「「「うぉーーーーー!!」」」」」



駆流が優勝杯を掲げるとみんなが騒ぎ出す。



「・・・・・・本当に優勝出来るなんて、夢みたいだ。1番嬉しいのは俺達の野球で勝てたこと。それが何より嬉しい。ここの舞台に立てたのはいろんな人の支えがあったから。まずそのことに感謝したいと思う。・・・俺は今日のことを一生忘れない。後輩のみんなにも来年、もう一度ここに来てもらいたい。俺についてきてくれて、ありがとう!!」



「キャプテーーーン!カッコイイー!」



「泣くなよー!」



周りからたくさんの声が駆流に掛けられる。



みんな笑顔だ。



最後に駆流と朝飛が抱き合った。



「朝飛!ありがとう。俺とバッテリー組んでくれて。・・・・・マジで感謝してる。」



「俺も駆流とバッテリー組めてよかったよ。お前がいなかったら、ここまでこれなかったからな。・・・・・光に、ちゃんと伝えろよ。」


「あぁ。後でちゃんと言うよ。」



私はなんのことか分かんなくて駆流に聞くと、