「そっ、そっか。/////」



急にそう言われて恥ずかしくなる。



「うん。終わり?じゃあ行ってくる。」



「うん。行ってらっしゃい。」



笑顔でそう言ったけど、本当は泣きそうだった。



こういう時になんで感謝なんて言うの。



嬉しくて泣きそうになるじゃん。



お礼なんて私のほうだし。



だから、勝って、帰ったら、駆流にたくさんたくさん伝えるね。



感謝の気持ちも、私の思いも。



「プレイボール!!」



審判の声で試合が始まる。



ストライク、ボール、ストライク。



4球目、打たれるもセカンドが取って1アウトになる。



あと、2つ。



駆流が投げたフォーク。




カキーーーーーーンッ



球場中が息を呑む。



高く打たれたボールは三塁側のフェンスを超える。



「ホーーームラーーーーン!!ここに来て、ホームランが打たれましたー!4対2!!」



ここでのホームランはピッチャーのメンタルを崩す。