準備を終わらせて、監督と打ち合わせしているとみんながベンチに入ってきた。



それぞれグラウンドに向かう。



駆流と朝飛も話しながら今日のアップのメニューを確認している。



そして、2人でグラウンドに向かう。



またこの後ろ姿を見れた。



「光。」



監督に呼ばれて私は監督の隣に行く。



「お前が来るとチームの雰囲気が変わるよ。お前はこのチームの光だな。」



私は嬉しくて涙が零れた。



このチームの光。



どんな言葉よりも最高の褒め言葉。



「ありがとう、ございます。」



そう言って頭を下げると萌絵ちゃんが来て言った。



「先輩の野球好きには誰も勝てませんよ。このチームの中で一番野球バカですもんね?」



「確かにそうだな。・・・・光。この舞台をお前も楽しめよ。」



萌絵ちゃんと監督が笑う。



「はい!楽しみます!!」



私は今日1番の笑顔を見せた。