「今になって諦めんの?・・・・・そんなの、光らしくない!!いつも俺に言うだろ!?諦めんなって。絶対勝てるって。私が見てきたんだから大丈夫って!!なのに、自分のことになったら諦めんのかよ!!・・・・・俺との約束だろ。・・・・・・光が無かったら走れねぇだろ!?俺にとって、光が俺の唯一の光なんだよ。お前がいたから、俺はここまで駆けて来れたんだよ。走れたんだよ。だから、・・・・・・・・ここに来て諦めるとか言うなよ。」



私は涙が溢れて、話したいのに話せない。



駆流がこんなふうに言ってくれるの初めてだ。



光がなかったら駆けれない。



その言葉が何より嬉しかった。



私達の名前からとったその言葉。



光と駆流。



私達の名前にはこんな意味があったのかもしれない。



駆流が涙を流した。



初めて見た駆流の涙。



「ごめん。泣くとかカッコわりぃな。」



私は思いっきり首を振った。



「かっこ悪いのは私だよ。駆流に偉そうなこと言って、自分のことは諦めるなんて。最低だ。・・・・・・私、頑張る。絶対甲子園に行ってやるから!!見てて!!駆流!!私も頑張るから、一緒に行こう!!だって・・・・・・・光がないと走れないんでしょ!?」