心配掛けたこと、病気のこと話せなかったこと、怒らせてしまったこと、・・・・・・優勝したのに私のせいでこんな気持ちにさせてしまったこと。



「もう、謝んなくていいから。俺も、ごめん。別に光のこと攻めてないし、怒りたいわけでもない。・・・・・・でも、怖かった。腕の中で意識失っていって。光がいなくなりそうで。それに・・・・・・なんで俺に言ってくれなかったのかって。俺はそんなに頼りなかったかって。」



「違うっ!頼りないなんて思ってない。」



私がそう言うと駆流がニコッと笑ってくれた。



「でも、本当に良かった。一生目を覚まさなかったらどうしようって思った。・・・・・甲子園まであと少し時間あるから、それまでちゃんと休んで、一緒に行こうな。」



「私も、そうしたい。・・・・・・・けど、無理かもよ。」



「・・・・・え?なんで?分かんないじゃんそんなの。」



「もう、仕方ないよ。一緒に行けないよ。先生だって言ってたじゃん。」



私は半分諦めていた。



甲子園に行く時、私はまだ治ってないと。