「そっか。私もね!先輩優しくて、仲良くやれそうだよ。明日から楽しみだね。」



「そっか、良かったな。あぁーー!腹減ったー!!今日の夜ご飯何かなー。」



「今日は駆流のお母さん遅くなるからうちにで食べてって言ってたよ。」



「マジか!?じゃあ早く行こーぜ!!走るぞ!!」



そう言って急に走り出した駆流。




私を置いてどんどんスピードをあげる。



「待って!!早いからー!!」



「ほら、早く行くぞ!!」



走っていった道を少し引き返して、私の手を握ってまた走り出した。



なんだかんだ言っても結局は私に合わせてくれる。




そんな、優しい駆流が好きだ。




家に着くとちょうどお母さんが帰ってきたところだった。




「あら?走って来たの?今から作るから中に入ってなさい。」




「「はーい。ただいまー。」」




駆流と私はどっちの家に入る時必ずただいまって言う。




だってお邪魔しますって他人行儀な感じじゃない?




「あっ!今日プロ野球あった!!光ー!!野球始まるよー!」




手を洗っていると駆流がテレビの前で叫ぶ。




「今行くーー!!」




私達はテレビの前のソファーに座って野球観戦する。




そんな私たちをお母さんはまた呆れたように見てる。




「本当に野球バカねー。そろそろお父さんも帰ってくるから、ご飯出来たら手伝ってよー。」




「分かったー。」