「光。・・・・・・いつものとこ。」
「うん。分かった。」
私はそう言うと仕事を始める。
すると萌絵ちゃんが来て私に言った。
「今日くらい、駆流先輩のところに早く行ってあげてください。準備と片付けは私が責任もってやるので。」
「ありがとう、萌絵ちゃん!!大好き!!」
「はい。私も光先輩大好きですよ。」
私が萌絵ちゃんに抱きつくと行ってらっしゃいと言って背中を押してくれた。
私は行ってきますって言って駆流の元へ行く。
「お待たせ!行こっか。」
「え?早くない?」
「萌絵ちゃんが今日くらい早く駆流のところに行ってあげてくださいって。」
「そっか。じゃあ、行くか。」
「うん。」
私達が行くのはもちろん、あの公園。
いつも通り私はブランコに座る。
その隣に駆流が座った。
「・・・・・・俺さ、なんか分かんないけど、すっごい自信あるんだよな。逆に怖いくらい。」
駆流が真っ直ぐ前を見て話す。
「それは今まで思いっきり野球やって、努力してきたからじゃん。いいことだよ。でも、調子には乗らないでよ。」
「あははは!そーだな。・・・・・・ありがとな、光。」
「え?なにが?」
急に改まった表情になる駆流。