駆流には言えない。



そんなこと言ったら部活休めとか、安静にしてろとか言われる。



そんなのやだ。



私は野球が好きだから。



駆流と野球していたいから。



駆流にはこのことは黙っていよう。



私は次の日、風香を呼んで昨日のことを話そうと思った。



駆流には言えなくても風香にはバレちゃうもん。



「光。私に話すことない?」



「え?何が?」



「今日1日中ぼんやりしてるし、光らしくない。なんかあったんじゃないかと思って。・・・相談くらいいつでも乗れるからね。」



ほら、風香にはバレてしまうんだ。



「・・・・・・聞いてくれる?」



「うん。・・・・・・図書館でも行こっか。」



お昼の時間に私と風香は図書館に向かった。



「それで、どうした?」