「また・・・・・・・光の言葉に助けられてる。・・・・・・光がいないと、俺はダメなんだ。だから、許してくれる?」




「・・・・・・・いいよ。ここから家までおんぶして、アイス買って、来年・・・・・甲子園に連れていってくれるならね。」




光がニヤッと笑う。




自分が優位にたった時の顔。




それでもこっちを向いてくれたことが嬉しい。




「いいよ。2度目の約束。」




「うん。」




光と握手をして、背中にのせる。




「ごめんな。・・・・・ほんとに。」




「うん。いいよ。でも、次そんな事言ったらぶっ飛ばす。」




「風香と同じこと言ってる。」




「うん。親友だから。」




やっぱり1人はダメだ。




光が隣にいなきゃダメなんだ。




兄妹、家族、いや、それよりも大切な存在。




今、新しい気持ちに気づいたかもしれない。







俺、



光のことが好きだ。




怒ったからとか、許してくれたからじゃない。




俺の隣でずっと笑ってほしいって思えるのは光だけなんだ。




俺の隣にいて、俺のことだけを見てほしい。




甲子園で投げる俺を1番近くで見てほしい。




そう思えるのは光だけなんだ。