朝飛は俺よりも光のことをよく見ていた。




俺なんかより、ずっと。




隣にいた時間は俺の方が長いのに、朝飛の方がよく分かってる。




「朝飛、ごめん。」




「謝るのは俺じゃないだろ。光に謝ってこいよ。・・・・・光のこと、大事にしろよ。」



「おう。ありがとう。」




「駆流、光のこと泣かせたらタダじゃなおかないよ。今度会ったらぶっ飛ばす。」




「え?風香?」




「そうだよ!ぐずぐずしてねぇーで光のこと探してこいよ!!」




風香に怒られて俺は走り出す。




光に謝らなきゃ。




何がベンチで見てるだけだ。




いつも俺を救ってくれたのは光じゃん。




考えれば考えるほど、後悔が押し寄せてくる。




光が行きそうなところをすべて回る。




公園、学校、コンビニ。




1時間探してもいない。




海沿いを歩いていると、砂浜に1人立ち尽くしている人影を見つける。




光だ。