「光っ!!」




後ろから私を呼ぶ声が聞こえたけど無視して走り続けた。




悔しかった。




駆流の辛さに早く気づけなかったこと。




駆流が私のことをそう思っていたこと。




私はただのマネージャーで試合に出ることは出来ないけど、できる限りやってきたつもりだった。




確かにマネージャーと選手じゃ抱えるものの大きさが違う。




でも、面と向かってそう言われたら、悔しくてどうしようもなかった。




私はただただ走った。





持っていたスマホだけが鳴る。




そんなの今はどうでもいい。




走っていると近くの海が見えてきた。




私は海に向かって走る。




この海に私のどうしようもないこの気持ちを流してもらいたい。




そんなくだらないことを考えて、1人走った。