え!?
ちょっと待ってよ!!
あんなに適当に肩使って投げたら、絶対怪我する!!
「駆流!!何してるの!?」
私は駆流の方を掴んで投げるのをやめさせる。
「え?投球練習じゃん。」
「そんなに適当に投げたら怪我するくらい駆流だって分かるでしょ!?しかも昨日の今日で練習なんて。いつから投げてるの!!今は休息が大事だよ!!」
私がそう言っても駆流は壁に向かってボールを投げる。
「ちょっと!!駆流!?止めなってば!!」
私が駆流の肩を触ると振り払われて私は転びそうになる。
「・・・・・駆流?」
「俺のせいだ。昨日の試合、負けたのは俺のせいだから。みんな分かってるのに言わねぇんだもん。それなのにキャプテンとかって。」
「そんなの、駆流のせいで負けたなんて誰も思ってないから言わないんじゃん。キャプテンだって、駆流ならって思って、」
「こんな俺のどこがキャプテンにピッタリだって言うわけ?・・・・大事な時に2回も何も出来なかった!!打つことも、投げることも出来ない!!それなのにキャプテン任されるって虫がよすぎるだろ!!だから・・・・・・誰にも認められるくらい、結果を出せるくらい、練習してんの。」