まずは私達の攻撃。




キャプテンがバッターボックスに立つ。




相手のピッチャーは真っ直ぐのストレートが得意。




そこだけ気をつければ、ヒットになるかもしれない。




ボール、ボール、ストライク。




第4球目、ちょっと乱れたボールを見逃さなかった。




セカンドを通り抜けて、ヒットになる。




幸先のいいスタートになってみんな一安心だ。




その後、打線が繋がって2点を取った。




「凄い・・・・・・・」




その後の回はなかなか点が取れず、7回まで2対0。




キャプテンの投球のお陰で、相手に1点も取らせていない。




せめて、このまま守りきれば勝てる。




でも、8回の裏になってキャプテンの投球がおかしくなってきた。




1度タイムを取って、ピッチャーの所へみんなが集まる。




監督も心配そうにしていると、先輩が1人ベンチに来た。




「こないだの傷がまた痛み出したそうです。本人はこのまま投げるって言ってるんですけど。」




「・・・・・・・・・お前ら、打線で勝てるか?守備でも勝てるか?」




「「「「「「はい!!やれます!!」」」」」」




「じゃあそのまま投げさせろ。その代わり守備はお前らがカバーしろよ。」




監督がそう言うと先輩が戻ってみんなに伝えた。




みんなの顔が今まで以上に真剣になる。




駆流も朝飛もやってやるって顔してる。