「さっき、風香が連絡くれたからマジでスイッチ入ったわ。」




「そうなの?なんて風香言ってた?」




「駆流と光のこと熱くなりすぎないように朝飛の冷静さで落ち着かせてあげてって。後は、後悔しないようなプレーしてこいってさ。風香らしいよな。」




そう言いつつも嬉しそうな朝飛。




「俺も風香から連絡きた。何かあっても光が助けてくれるから心配すんなって。本当にお前ら仲いいな。」




「でしょ?風香は私の大切な親友だからね。よし、じゃあ練習行ってらっしゃい!!」





「「行ってきます!!」」




選手のみんながマウンドで練習している姿が1段とかっこよかった。




駆流と朝飛も調子がいい。




これなら、大丈夫。




アップが終わってみんなが監督の周りに集まる。




「もう俺から言うのは一つだけ。勝ってこい!!以上!!」




「「「「「「はい!!」」」」」」




最後に円陣を組む。




「ここからが本当の戦いだと思う。全員で勝ちに行こう。甲子園だからなんだ!!関係ない!!チームプレーで勝つぞ!!」




「「「「「「おぅ!!!」」」」」




キャプテンに続いてみんなが整列する。




その後姿は今までと違く、頼もしく見える。




ウゥーーーーーーーーーッッ




試合開始だ。