あたしは頭がおかしいんだろうか。

優に似た男にいまから抱かれることにマイナスな感情ではなく、むしろ抱かれたいと思っている。

シャワーを浴びてベッドにいくと京はタバコを吸っていた。

なぜだか笑えてきた。

「ふふふ」

笑ったあたしを不思議そうに見つめる京。

「なに?」

「ううん、なんでもない」

タバコの火が消える前にあたしは彼にキスをした。

「抱いて」

キスをした京は動揺していた。

「いいのか?俺で」

そんなことを言われたのは初めてでびっくりした。

「うん、いいよ」

首に手を回しながら言うあたしをゆっくり押し倒しながら少し不安そうなでも戸惑っているような顔をしながらあたしに口付けをした。


口付けが優しく、だんだんと激しくなっていくとお互いにもう理性は失っていた。

「もっと、して」

あたしがそう言うと京は一瞬止まったけどそのあとはすぐにもっと激しくなっていった。


高揚していく身体。

京の指がどんどんとあたしの洋服を脱がしていき、下着だけになったあたしを上から見下ろして微笑んだ。

「綺麗だな」

「え?」

驚いた。そんなこと言う男ではないと思っていたから。

「下着姿のお前はすげー綺麗だよ」

「ふふ、ありがとう」

ただの一晩のお遊びなのに。

不覚にもときめいてしまったんだ。

下から眺める京の顔はやっぱりあいつに似ていて。

あの頃に戻ったみたいだった。

そこからの記憶はあんまりない。


でも、京の男になった顔と、引き締まった体にずっと見とれていた。