ただでさえ忙しいのに、無駄な仕事を増やさないでほしい。




「あれー?沙弥じゃ~ん」




「寝ぼけんな。あと沙弥って呼ばないで。それが先輩に対する態度?」




あたしが引っ張ったところを手で溶かし、コイツはへらっとこっちを向いた。




「起きて早く部活来なさい」




「んー、着替えさせて?」

「バカなの?」




かぶせ気味にいい、コイツの言ったことはなかったことにした。




「5分以内に体育館来ないと7時半まで永遠と筋トレにするよ?あんた一応スタメンでレギュラーなんだから」




「えー、やだー」




あたしは首に下げていたストップウォッチのタイマーを5分にセットして足早に教室を出た。




こうでもしないと来ないなんて、あいつの知能レベルはチンパンジー以下なのか?