「ただいま」 「お、沙弥~おかえり」 家に帰るとお風呂上りと思われる優ちゃんと優羽がいた。 あたしはササッと靴をそろえて自分の部屋へ向かった。 「ふぅ、セーフ…」 午後6時28分。 ぎりぎり間に合った。 「………にやけてる?」 鏡を見て微妙に上がってる口角を元に戻した。 プルルル、プルルル… 「来た…」 あたしはゆっくりとスマホの画面を操作した。