「……っふ……ぐすっ……」




もう泣かないって、決めたはずなのに。


泣いたらだめって、ずっと自分に言い聞かせてきたのに…


我慢が、できない。




目元が熱くなり、一気に涙が溢れた。




「よしよし、今はいっぱい泣いていいよ。いろいろ落ち着いたら、また向こうに遊びに行こう。」



隣に座る優ちゃんがあたしの頭をそっと撫でてくれた。



「…っうん…ぐすっ…」




やっぱり、1人でバスケ部を離れるのは寂しい。

みんなに会いたい。




…でも、頑張るって決めたから。


だから、みんな





_またね





心の中でそう呟き、あたしは大好きな故郷を旅立った。