【沙弥side】
「蛍人!!抜かれてすぐ諦めんな!!相手を負うんだよ!!」
「はい!!」
広い広い体育館に、本日も部長の声が響き渡る。
“ 部長 ” といっても、今の部長は……
「川瀬くん、声かれない程度にね?」
「おう。でも後輩入ってきたらこいつらのこと見れるかわかんねえし、今のうちにビシバシ鍛えとかねえと。」
そう言いつつ、彼はあたしが渡した水筒の中身を一気飲みした。
……喉に良いあったかい飲み物なんだけど。
「あっつ!!」
「…そりゃ、保温ボトルだからね」
「蛍人!!抜かれてすぐ諦めんな!!相手を負うんだよ!!」
「はい!!」
広い広い体育館に、本日も部長の声が響き渡る。
“ 部長 ” といっても、今の部長は……
「川瀬くん、声かれない程度にね?」
「おう。でも後輩入ってきたらこいつらのこと見れるかわかんねえし、今のうちにビシバシ鍛えとかねえと。」
そう言いつつ、彼はあたしが渡した水筒の中身を一気飲みした。
……喉に良いあったかい飲み物なんだけど。
「あっつ!!」
「…そりゃ、保温ボトルだからね」