「え、冬馬くんの?」




「すぐ来る。あんたの相手してくれるって」




「せんぱいからの電話、でねぇ訳にもいかねえって冬馬文句言ってたよ?」




「あっそ。」




あたしが電話したのは秋本の親友(?)で男バスの1年生、松原 冬馬(まつばら とうま)くん。



家が近く、秋本との同居のことを知っている数少ない人だ。


って言っても、知ってるのは親と茉夏と冬馬くんだけなんだよね。