午前5時30分。春風家に朝一番に響いたのは、あたしの悲鳴に近い絶叫だった。 「……人の部屋に何勝手に入ってるのよ!!入んなって昨日から言ってるでしょ!?」 「うん、せんぱい、勉強教えて?」 「何で今なの?夜にしてよ。早く朝練の準備しなさい」 「せんぱいもっと可愛いパジャマきればいいのに」 「話を聞け!!」